愛宕山古墳は、石岡市舟塚山古墳、常陸太田市梵天山古墳に次ぐ茨城県内3番目の規模で、全長137mの大型前方後円墳である。那賀国造の墓と考えられており、国指定史跡となっている。水戸市の北部に位置し、那珂川右岸の標高約30mの上市台地北東側縁辺部に立地している。後円部の墳丘上に火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を祀る愛宕神社が鎮座する。また、愛宕山古墳に建借間命(たけかしまのみこと)が埋葬されているとして、境内に愛宕山古墳群の姫塚古墳(全長58mの前方後円墳、造成により湮滅)より遷霊した姫塚古墳神祠(祭神 建借間命姫)、愛知県安城市の姫塚古墳より分霊した綾姫神祠(祭神 孝徳天皇の皇女 綾姫)などの摂末社を祀る。
姫塚古墳神祠
綾姫神祠
建借馬命(たけかしまのみこと)/日本の神々の話 : 四季歩のつれづれ
文献
[1] 茨城県考古学協会 2010「茨城の考古学散歩」東冷書房