青柳古墳群の南塚原支群の続き。
南塚原52号墳(No.136)は、焼肉屋の敷地の隅にある規模不明の円墳。
南原塚53号墳(No.137)は径18mほどの円墳。すでに消滅。横穴式石室、葺石、周堀を確認。直刀、刀子、鉄鏃、玉、埴輪、土師器、須恵器を出土。
南塚原55号墳(No.140)は6世紀後半に築造された径14mほどの円墳。両袖型横穴式石室。奥壁石積みと側壁裏込めから鉄鏃を出土。葺石は墳丘盛土上に構築。埴輪多い。
南塚原58号墳(No.141)は7世紀前半に築造された径18mほどの円墳。胴張り両袖型横穴式石室。銀象嵌の大刀(町指定有形文化財)が出土。銀象嵌の大刀は、古墳時代後期に作られた全長93cmの平造りの大刀で、鍔(つば)と鎺(はばき)と縁金具に象嵌を施す。この象嵌の模様と同じものが愛知県豊田市の前方後円墳から出土している。
南塚原58号墳出土象嵌装大刀(町指定有形文化財)/埼玉県神川町ホームページ
南塚原72号墳出土象嵌装柄頭(町指定有形文化財)/埼玉県神川町ホームページ
南塚原16号墳-48号墳-52号墳-53号墳【埼玉県神川町】 - ぺんの古墳探訪記
文献
[1] 神川町教育委員会 2012 『神川町埋蔵文化財調査報告5:青柳古墳群南塚原支群III』神川町教委委員会
[2] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 2 秩父・児玉・大里」