昨年の古墳巡りの記事のストックがはけて、ようやく今日から2022年の古墳巡りの記事となる。
2022年は、埼玉県深谷市の鹿島古墳群から古墳巡りをスタートした。鹿島古墳群は荒川右岸最大の古墳群で100基以上の円墳が群集する。鹿島92号墳脇の説明板に2005年(平成17年)1月の空撮写真に「現存する古墳」「古墳跡」「方墳」のマークを記した分布図がある。残念なことに古墳番号が記されていない。古墳番号は文献[1]と[2]の分布図と文献[3]に記された古墳番号を参照した。間違いがあったら、指摘していただけるとありがたい。
鹿島94号墳(円墳、横穴式石室)
鹿島92号墳(円墳、径11m、横穴式石室)
鹿島の古墳
古墳とは今から千七百年前から千四百年前頃にこの地域の有力者を埋葬するた めに造られた墓で、土を高く盛り上げて、 その内部に遺骸を埋葬する場所が設けら れています。
古墳の形は、平面形から前方後円墳や 円墳、方墳などと様々な形がありますが、 鹿島古墳群は円墳だけで構成されています。このように小さな円墳が密集する古墳群を特に「群集墳」と呼び、鹿島古墳 群はその規模から県内を代表する群集墳です。
鹿島古墳群では、遺骸を埋葬する施設 として荒川の河原石を積み上げた長さ4メートル、幅2メートル前後の楕円形の石室が築かれています。また、出入りで きる入り口が設けられ、こうした石室を 横穴式石室と呼びます。この石室には、遺骸とともに生前使用していた大刀や弓 矢、刀子などが副葬されました。鹿島古墳群では大刀などの武器類が多く出土しています。
また、墳丘の表面は河原石で飾られており、築造された当時は草や木に覆われ た現在のイメージとは異なった、白く輝く荘厳な姿であったようです。
埼玉県教育委員会 川本町教育委員会
鹿島93号墳(円墳、径9.5m、横穴式石室)
文献
[1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[2] 塩野博 2004「埼玉の古墳 大里」さきたま出版会
[3] 深谷市川本出土文化財管理センターに掲示されている鹿島古墳群の空撮写真
[4] 埼玉県教育委員会 1971「鹿島古墳群発掘調査概報」
[5] 埼玉県教育委員会 1972「鹿島古墳群」埼玉県埋蔵文化財調査報告書 第1集
新年最初の古墳めぐりは埼玉県深谷市の鹿島古墳群でした。
— ぶじん(挂甲の武人) (@kufunmeguri9) 2022年1月4日
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