阿武隈川右岸の、標高315mほどの河岸段丘上に立地する下総塚古墳。基壇を有する前方後円墳。全長71.8m。6世紀後半の築造。安山岩質溶結凝灰岩を用いた横穴式石室。前方部を西に向ける。
東から、後円部。
南から後円部。横穴式石室は後円部の南側に開口部を持つ。
たぶんこの辺りが石室と思われる。
南西から。右が後円部、左が前方部。
後円部の墳頂から前方部。前方部の先の田んぼの下に舟田中道遺跡が眠っている。舟田中道遺跡は白河国造の本拠と考えられている。
前方部の墳頂から後円部。
パノラマ写真で北から、左が後円部、右が前方部。
白河舟田・本沼遺跡群【しらかわふなだ・もとぬまいせきぐん】 | 白河市公式ホームページ
文献[1]によると「微高地上、標高320m、水田からの比高1〜2mに立地」「円筒・朝顔形V式埴輪」「内部主体は後円部に横穴式石室、幅2.16m」とされる。
文献
[1] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社
白河市 下総塚古墳と舟田中道遺跡。豪族居館跡は埋め戻されて耕作地になってます。それぞれ白河国造墓、本拠地と目されています。Google mapの舟田中道遺跡は位置が間違ってるようでした。 pic.twitter.com/ZXFIkmNN8e
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年11月19日
この遺跡から西2kmの丘陵東端にあるという三年立古墳。横穴式石室が開口する全長28mの前方後円墳とのことで訪ねてみましたが藪が深くて丘陵に登れず降参。なんとか登り口を探して再訪したい。まほろんで貰った遺跡分布地図では「三年立横穴墓群」と書かれている81番の場所みたい。 pic.twitter.com/6m6JNcBjqa
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年11月19日