週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

将軍山古墳 行田市埼玉

稲荷山古墳の東隣にある将軍山古墳。全長90mの前方後円墳。6世紀後半の築造。埼玉古墳群で初めて横穴式石室を採用。墳形は内裏塚古墳群の稲荷山古墳(千葉県富津市)と類似と指摘されている。

1894年に地元住民が庭石を得ようと後円部に露出していた石材を抜き取り、豊富な遺物が出土。遺物は東京国立博物館東京大学、さきたま史跡の博物館に分散して収蔵された。明治ごろから封土は干拓の埋立に使われ、墳丘の東側半分は削平。崩壊の危険もあり、1991年から1996年に墳丘・堀の発掘調査及び復元、石室の保存施設の建設などの整備を行った。前方部に木棺直葬の埋葬施設が新たに見つかった。後円部の石室は床面と側壁最下段の一部がわずかに確認された。石室の側壁には磯根崎(千葉県富津市)付近の砂浜から運ばれた自然石(房州磯石)が使用されている。

房州石は鋸山周辺から建築用に切り出された竹岡凝灰角礫岩、荻生火砕岩の呼称のため古墳の石室の石材の呼称としては不適切との指摘がある。

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後円部から前方部
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造出しから前方部
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造出しから後円部
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前方部から後円部
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前方部
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将軍山古墳展示館
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石室内
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