浅間塚古墳を再訪(4回目の訪問)。毎回、見逃してしまう若王子古墳の石室の石材を使用したという忠魂碑をやっと見学した。
前玉神社
この石段の登り口にある高さ2m、2基一対の石燈籠は、元禄10年(1697)10月15日に、地元埼玉村(現在の行田市埼玉地区)の氏子一同が奉納したものです。
本殿に向かって左側の石燈籠には、「前玉之 小埼乃沼尒 鴨會翼霧 己尾尒 零置流霜乎 掃等尒有斯(前玉の小埼の沼に鴨ぞ翼きる 己が尾に降り置ける霜を掃うとにあらし)」と『万葉集』9巻-1744の「小埼沼」の歌が、右側の石燈籠には「佐吉多萬能 津尒乎流布祢乃 可是乎伊多美 都奈波多由登毛 許登奈多延會祢(埼玉の津に居る舟の風を疾み 綱は絶ゆとも言は絶えそね)」と『万葉集』14巻-3380の 「埼玉の津」の歌が、美しい万葉仮名で竿の部分に刻まれています。この2首の歌は、地元行田市埼玉地区に関連する歌と考え られています。
この石燈籠は、『万葉集』に収められた歌の歌碑としては、全国的にみて非常に古いものになります。江戸時代には『万葉集』の研究が盛んになり、関心も高まっていました。そうした中でいち早くこの歌碑を建立した当時のこの地域の人々の文化的水準の高さと、江戸時代の『万葉集』への関心の高まりがうかがえる、貴重な文化財と言えるでしょう。
明治神社
日露戦役記念碑
忠魂碑
槙(イヌマキ)、御岳山信仰の奉納植樹の御神木
前玉神社には、日露戦争の戦没者を弔うために建立された忠魂碑があります。実はこの石碑には、かつて存在した若王子古墳の石室の石材が使われています。若王子古墳は100m近い規模をもつ前方後円墳で、石碑の大きさから非常に大きな石室であったことが想定されます。(史)#前玉神社 #若王子古墳 pic.twitter.com/rnzzE1bFzZ
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年12月15日
今日は #猫の日 です。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2024年2月22日
猫の御朱印で有名な #前玉神社 では、「さきたま」という言葉の入った歌を刻んだ灯籠型の碑を見ることができます。
また、社殿が建っている場所の浅間塚古墳は「埼玉古墳群」の古墳の一つでもあります。神社周辺の歴史・古墳探訪もおすすめです! pic.twitter.com/TI4ykpiw6G