埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催中の特別展「縄文コードをひもとく―埼玉の縄文土器とその世界―」を鑑賞した。本展は、埼玉県教育委員会が収蔵する、埼玉県内の発掘調査で出土した縄文土器のうち、時代や地域を特徴づける優品を一堂に展示。縄文土器のはじまりから終わりまで、土器の文様と、隠された縄文人の観念や思想(縄文コード)に注目することで、埼玉の縄文時代に迫る。会期は1月14日まで。ちなみに縄文の紐はコード(cord)で、記号や暗号、符号のコード(code)とはスペルが異なる。
特別展「 #縄文コードをひもとく ー埼玉の縄文土器とその世界ー」が始まり1週間が経ちました。今回の特別展は写真撮影が可能です。皆さんの #推し土器 を是非教えてください!
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2023年11月24
特別展 縄文コードをひもとく - 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (https://t.co/FATzoMFfXa) pic.twitter.com/GKfMvCxOGj
特別展 #縄文コードをひもとく は12月11日より展示替えした資料をご覧いただけます。新たに展示したのは、縄文時代晩期の粗製土器2点です。粗製土器は煮炊き専用の文様をもたない、または簡素な土器です。この展覧会では、地味であまり注目されない粗製土器の魅力もお伝えしていければと思います。 pic.twitter.com/eA2UbqgFyy
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2023年12月13日
特別展 #縄文コードをひもとく はすべての資料の写真撮影が可能です。自分の推し土器を見つけて、SNSにアップしてみてください。また、撮影スポットとして、展覧会を象徴する土器のタペストリーなどもご用意しております。 pic.twitter.com/RIboH72Pc2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2023年12月15日
展示のサブタイトルは「埼玉の縄文土器とその世界」。縄文土器がたくさん展示されているのかな?
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月16日
特別展のチケットを買って入場して……
左に展示室があるみたいだ。早速行ってみよう!#古代人の日常SP pic.twitter.com/Px6DLUN0r5
古代人さん、お待ちしておりました。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月16日
私、特別展担当の学芸員です。
今回は埼玉県内の縄文土器をおよそ230点集めました。私もお供しますので、
ぜひ楽しんでください!#古代人の日常SP pic.twitter.com/UL4u0m8y0G
まずは埼玉の縄文土器の大きな流れをご紹介する展示です。#古代人の日常SP pic.twitter.com/EfMeWU91jX
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月17日
これは縄文時代前期の土器です。よく見ると色々な方向に縄目が施されています。(学芸員)
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月17日
本当だ。かなり細かくてきれいな模様だなあ。#古代人の日常SP pic.twitter.com/jXRsxSmZhN
ここからがメインです。縄文土器に込められた4つのコードをひも解いていきます!#古代人の日常SP pic.twitter.com/KPudGzx1Dj
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月19日
担当の推し土器①-1
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2023年12月19日
この土器は、桶川市の高井東遺跡から出土している釣手土器です。縄文時代後期(今から約3500年ほど前)の土器です。皿状の本体の上に十字の釣下げるための把手が付きます。ランプとして使われたと考えられています。
♯ 縄文コードhttps://t.co/3meyFtHFyN pic.twitter.com/qUKcUUfnua
土器に蛇の頭がついている。縄文人にとって、蛇はなにか重要な生き物だったのかな?#古代人の日常SP pic.twitter.com/ueXDK6fbkJ
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月20日
横から見ると、カエルがお風呂に入っているみたいだ! かわいいね。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月20日
とても小さい器だけど、何に使っていたのかな。 pic.twitter.com/dHNQEZuCkx
これは特徴的な形だね! 注ぎ口が付いている。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月21日
「瓢箪(ひょうたん)型注口土器」と呼ばれるものですね。(学芸員)#古代人の日常SP pic.twitter.com/KJ9HkfIx9R
学芸員さんに教わって、文様の人に見えるところと同じポーズをとってみた!
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月22日
うまくできているかな?
#古代人の日常SP pic.twitter.com/yODVqx9Ulw
この土器は上下で色が違っていますね。 煮炊きに使われたようで、上の部分は煤がついて黒くなり、下の部分は火に接して赤っぽい色になっています。(学芸員)
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月22日
なるほど。縄文人にとってのお鍋がこれなんだ。#古代人の日常SP pic.twitter.com/937hF37BJe
はっきり顔がついている土器がある。目の主張がすごいね。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月23日
睨んでいるようでもあるし、やさしく見守っているようでもある。#古代人の日常SP pic.twitter.com/d5KRDLUfAo
顔のついた土器が並んでいる。どの顔も個性があるね。
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月23日
わたしは真ん中の表情が好きかなあ。#古代人の日常SP 古代人の #推し土器 pic.twitter.com/LOYQNZqsV7
この大きな深鉢は人の骨とともに見つかりました。縄文土器は調理だけではなく、埋葬に使われてもいました。(学芸員)
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月24日
そうなんですね。埼玉古墳群でも、亡くなった人をまつる儀式のために土器を使っていたという話を聞きました。#古代人の日常SP pic.twitter.com/Z1RIBjjdGv
おや、今度は土器に豚の鼻みたいな形の飾りがたくさんついているぞ……
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月26日
ほかにも同じ形の飾りがついたものがある。#古代人の日常SP pic.twitter.com/JwHrtOvhMv
よく気が付きましたね!
— 【9/1~工事休館】埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2023年12月26日
この豚鼻状のこぶは、埼玉を代表する縄文土器「安行式土器」の特徴の一つです。(学芸員)#古代人の日常SP pic.twitter.com/2nXlUDQNC6
新年は1月2日から開館します。特別展 #縄文コード をひもとく は年明け1月2日(火)、1月6日(土)、14日(日)に担当学芸員による展示解説があります。時間は13時30分から30分程度です。申し込みは不要です。天狗舞3人衆の付いた赤い旗を目印に特別展示室前ロビーにお集まりください。 pic.twitter.com/k2uI3Wrzvg
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2023年12月26日
担当Aの推し土器③-1
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月2日
新年あけましておめでとうございます。今年も埼玉の縄文土器を推していきます。
こちらはチラシの裏面にも掲載している宿東遺跡(日高市)の深鉢です。小型ですが精巧なつくりです。一方に付く大きな突起、胴体の渦巻文と縦方向の平行線の文様が特徴的です。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/9yZ7rjBAGJ
担当Aの推し土器③-2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月2日
上半部の文様や形は加曽利E式、下半部の平行線の文様は火焔型土器で有名な馬高式の影響が指摘されています。宿東遺跡の別の住居跡では、別の系統である曾利式の渦巻文を施した鉢が炉として用いられていました。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/50A9jkoSUS
担当者Bの推し土器1-①
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月4日
鴻巣市赤城遺跡から出土した顔のある土器の一つです。弓なりの眉とつぶらな瞳が特徴的です。目を見開いて驚いているのか、威嚇しているのか、何とも言えないこの表情に見とれてしまいます。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/oqs5bwW4zk
担当者Bの推し土器1-②
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月4日
一緒に展示されているものをはじめ、注口土器に顔が付く例が多いなか、こちらは粗雑なつくりの鉢形土器です。口縁部は平らに処理されず、摘まみ伸ばしたままのようです。一部には「B」字状突起が付きます。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/spqAowTL2T
担当者Bの推し土器2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月4日
鴻巣市中三谷遺跡出土の注口付鉢です。特徴はその大きさです。なんと口径が60cm以上あります。隣の同遺跡出土の横幅が20cmに満たない黒い注口土器と比べるとよく分かります。注口土器は液体を入れて使ったと考えられますが、持ち上げるのは難しかったことでしょう。#縄文コード pic.twitter.com/vm3ygVSGat
担当Aの推し土器④-1
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月8日
この土器は本展で最も背の高い深鉢です(約72cm)。大きいだけでなく文様やつくりも優れています。称名寺式の深鉢で、縦に2つつなげた「J」字状の文様とその間に反転した「S」字状モチーフを繰り返します。文様は沈線で区画した中の縄文を消す「磨消縄文」です。 #縄文コード pic.twitter.com/i9p4tr0CR6
担当Aの推し土器④-2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月8日
成人の頭蓋骨を下に置き、その上に大腿骨などを積み重ねた上に、この深鉢をひっくり返して被せた再葬墓です。この土器がお墓として埋められている様子は常設展示室1室でほぼ実大で再現しています。こちらも合わせてご覧ください。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/ztr1hDIFxo
学習支援担当Aの推し土器
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月11日
鴻巣市中三谷遺跡から出土した双子の注口土器の片割れ。ろくろも無い時代に作られたとは思えない薄手で端正な形をしています。そのうえ光が反射するほど器面が磨かれて…ツヤぽてっとしたフォルムがなんとも魅力的です。なんだかあめ玉か何かに見えてきました。美味しそう! pic.twitter.com/h3Tr1yZIjV
企画担当Aの推し土器①-1
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月12日
この土器は、加須市長竹遺跡から出土した注口土器です。注ぎ口の上とその反対側にどこかで見たことのあるかわいらしい顔。注ぎ口も含めて体を丸めた動物のようにもみえます。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/wVum52Fofe
企画担当の推し土器①-2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月12日
縄文時代に詳しい人によれば、約3000年前に埼玉をはじめ関東で流行するミミズク土偶の顔が土器に付いたものなんですって。今でも子供たちの「じょうろ」がゾウをかたどっているのと同じ感覚なのかな。#縄文コードをひもとく
企画担当の推し土器①-3
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月12日
そういえば、似たような土器は展示ケースの隣にもあるし、顔の表現付いている土器もいろいろあるみたい。どうして顔を表現するようになったのかな。やっぱり、縄文人の世界観ははかりしれない奥深さがありますね。他にも推し土器をみつけようっと。#縄文コードをひもとく pic.twitter.com/J7ky3DRkYQ