5月14日に山梨県中央市で開催された二子塚古墳見学会に参加した。場所は、曽根丘陵上の北に笛吹川、東西を七覚川、浅利川に挟まれた宇山平と呼ばれる丘陵頂点付近、王塚古墳の東に約130m、大鳥居宇山平遺跡の北端、宇山平地区圃場整備事業に伴う令和2年度の試掘調査で住居の存在が確認された範囲を、令和4年7月から調査したところ、古墳の周溝の一部を検出、令和5年1月に調査範囲を拡大し、古墳全体を確認した。古墳は前方部を東南東に向ける前方後方墳で、全長約50m、周溝の幅は7〜10m、深さ1mほど、古墳の盛土の可能性のある土層は約1m。古墳の下から、弥生時代の住居跡3軒、土坑1基、古墳時代の住居跡7軒、時期不明の土坑19基が発見された。前方後方墳は山梨県で2例目、規模は県内最大、4世紀中頃の住居の上に築造されたことから、それ以降の築造。
中央市豊富庁舎豊富支所に集合。見学会の前に望月市長が挨拶され、「県と(県営の整備事業を活用して葡萄棚を作られる)ワイナリーさんと市で、どういう形でこの古墳を残していくのか協議をしている。出来るだけ、原型に近い形で残していければと思っている。」と述べられた。古墳が保存されることを期待する。2班に分かれ、我々の班は、先に王塚古墳を見学後、二子塚古墳の発掘現場に移動した。
王塚古墳から二子塚古墳の発掘調査現場に移動
最初に現れたのは前方部の周溝
前方部から後方部に回って、古墳に接近
後方部の周溝内に大きな窪み(土坑)、性格は不明
墳丘下の居住跡
くびれ部の周溝
前方部
住居跡
記録保存として調査が進められたので致し方ないが、市長の挨拶の「古墳を原型に近い形で残す」のであれば、破壊を伴う調査は最小限にすべきで、ここまで調査すべきだったのか、調査したから価値がわかった面もあるので悩ましい。
「二子塚古墳」見学会を開催します/山梨県中央市公式ホームページ
ところが
2023年3月28日#考古学のおやつ 1/1#山梨県 #中央市 ・ #大鳥居宇山平遺跡 で、全長50mの前方後方墳。消滅したと考えられていた二子塚古墳とみられる。中央市教育委員会の調査。
— おやつMaster(考古学のおやつ) (@OyatsuMaster) 2023年3月28日
[山梨日日新聞 (@sannichi)]https://t.co/zSncMv6l69
中央市「二子塚古墳」
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2023年3月29日
山梨県中央市で大型前方後方墳発見。
50mで周溝も含めて全部、発掘調査されているので確実ですね。
大丸山古墳、甲斐銚子塚古墳に先行する首長墓になるのだろうか?
来月以降,現地説明会を開催したいという意向でした。
この周辺は狭い農道で駐車場スペースがないんですよね。 pic.twitter.com/0QRGiER4Ol
「二子塚古墳」見学会を開催します https://t.co/W4re9RANM2
— 【公式】山梨県中央市 (@chuocityoffice) 2023年4月25日
中央市で発見された二子塚古墳の見学会がおこなわれます!
— 山梨県考古学協会 (@sankoukyo1979) 2023年4月28日
山梨では2例目の発見で、最大の前方後方墳です□◁
すぐ近くにある王塚古墳も見学できます。
詳しくはチラシをご覧ください! pic.twitter.com/i9FHB8OLyI
「県全体の古墳時代の歴史を変えるような発見」県内最大の前方後方墳を発掘 山梨・中央市 | TBS NEWS DIG (1ページ) https://t.co/hdtKRzTSHR
— 古墳にコーフン協会 (@kofun_ni_kohfun) 2023年4月28日
中央市の二子塚古墳。現状、古墳時代前期後葉から中期初頭頃の築造とされている。中道に西隣する古墳群の始祖墓的存在か。小平沢古墳以来にして甲斐銚子塚古墳以降の前方後方墳とすれば、その性格、社会的位置づけが気になる。感想。
— 事象 (@subjectiveW432) 2023年5月11日
二子塚古墳見学 考古学ファン集う (山梨日日新聞)
— 地域のニュースと地震速報 特務猫のジルとアーク (@cvb_224) 2023年5月14日
二子塚古墳の後方部から見学する参加者=中央市大鳥居https://t.co/ZNpvzgK4CV#地域のニュース#ローカルニュース pic.twitter.com/90Vbd6Br6r
二子塚古墳現地説明会【山梨県中央市】
— ぺん@古墳巡り (@pen_kofun) 2023年5月14日
圃場整備に伴う発掘調査で発見された全長50mの前方後方墳。墳丘はほぼ残っていませんが、甲府盆地を一望できる高台に立地中頃の住居跡が見つかったので、それ以降の築造と判明しています。 pic.twitter.com/1ulxKgYK2s
「二子塚古墳見学会」中央市教育委員会。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2023年5月14日
雨も降らず良かった。
約50mの前方後方墳すごい。
まず墳丘が1m残っていたので感激。
墳丘からのアプローチもできる。
広くしっかりした周溝。
前方部も大きく4世紀型。
墳丘の下には4軒の住居祉。
焼失住居もあり詳細な検討が必要。
S字甕c類が出土。 pic.twitter.com/JVn027IpRi
住居出土のS字甕。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2023年5月14日
この住居と古墳の時間差をどれだけ見積るか。
焼成前底部穿孔壺を1点発見(憶測)。
大きくはないかな。
口縁部の破片(憶測)だとすると単口縁壺かな?
調整は銚子塚古墳に似ている。
時期の特定は難しそう。
山梨の前期古墳は編年が難しい。
さらに難問が加わった感もある。 pic.twitter.com/jKmIjJ2ekC
今日の午前中は山梨県中央市で発見された前方後方墳である二子塚古墳の現地説明会へ。圃場整備で見付かった建物跡の調査で、その上層に前方後方墳があったことが判明。古墳の下層の建物跡から4世紀中頃の東海系土器が出ている為、古墳はその後の4世紀末~5世紀前半と推定。面白かった! pic.twitter.com/VQdChZLKuI
— shigesoul (@BackInMusashi) 2023年5月14日
雨の予報で引っ込められていた出土品も、運良く止んでくれたので見学中に出しておいてもらえました。細片は周溝から。二重口縁土器は建物跡から。 pic.twitter.com/vv1TqSJTap
— shigesoul (@BackInMusashi) 2023年5月14日
「王塚古墳の時代−最新発掘調査成果と埴輪の世界−」中央市豊富郷土資料館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2023年10月19日
最近、発掘調査により新たに確認された56mの前方後方墳。
出土した土器が展示されている。
S字甕はC類が主体だろうか?
4世紀後半?
甲斐銚子塚古墳と同じ時期?
荒井啓太氏の新しい前方後方墳論の補強にもなるのだろうか。 pic.twitter.com/UMK5LvtJnz
王塚古墳。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2023年10月19日
5世紀甲斐最大の古墳。
甲や短甲の武具が充実。
円筒埴輪や形象埴輪を多数展示。
凸形突帯や三角突帯など複数の工人の関与が認められる。
最近の発掘調査で陪冢とも見られる円墳が確認されている。
真偽はともかく甲斐では別格の古墳であるのは間違いないだろう。 pic.twitter.com/W6Xnx5zsIZ