週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

戸張作遺跡 千葉市若葉区東寺山

千葉都市モノレールみつわ台駅前の千葉市教育委員会が立てた説明板「大塚と周辺の遺跡」で、古墳があると名前が挙がっていた戸張作(とばりさく)遺跡。東寺山第2公園に2基の古墳が保存されている。千葉市教育委員会が平成13年(2001年)に立てた説明板によると昭和63年(1988年)から平成8年(1996年)までの発掘調査で9基の古墳が見つかり、1号古墳(円墳、径約23m)と2号古墳(円墳、径30m)の説明があるが、図では1号古墳と2号古墳は「保存された古墳」2基とは別に存在する。では保存されている古墳は何号墳なのであろうか。また、「京葉道路部分からも工事の際に古墳が見つかっており」の部分も気になる。京葉道路の殿台町(現・穴川東料金所付近) - 千葉東JCT間開通が昭和55年(1980年)なので調査が行われたのはそれ以前か。

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戸張作遺跡
所在地 千葉市若葉区東寺山町 138他
戸張作遺跡は葭川(よしかわ)の支流を西に望む、標高20mあまりの台地上にあります。 昭和63年から平成8年まで発掘調査が行なわれ、縄文時代から古墳時代の住居跡150軒、 古墳9基が発見されました。このうち2基の古墳が現在公園の中に保存されています。 調査をした古墳のうち1号古墳は直径約23mを測る円墳で、鍔に銀象嵌の装飾を施した直刀と鉄鏃(やじり)22本が発見されました。 また2号古墳は直径30mの円墳で、盗掘を受 けていましたが、やはり銀象嵌を施した直刀と鉄鏃26本が出土しています。 これらの古墳は6世紀後半から7 世紀にかけて築かれたものですが、この東側の京葉道路部分からも工事の際に古墳が見つかっており、当時この台地や周辺地域に有力な豪族の拠点があったことがわかります。
平成13年3月 千葉市教育委員会

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文献

[1] 財団法人千葉市文化財調査協会 1998 『千葉市戸張作遺跡1千葉市東寺山第三土地区画整理組合他

[2] 財団法人千葉市文化財調査協会 1999 『千葉市戸張作遺跡2千葉市東寺山第三土地区画整理組合・財団法人千葉市文化財調査協会

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