10月4日から明治大学博物館で開催中の雪野山古墳発掘30周年記念展示「今蘇る!琵琶湖に君臨した王 雪野山古墳」を鑑賞した。
雪野山古墳は、琵琶湖の南東の湖東平野の独立山塊のひとつの雪野山の標高308.8mの山頂で、1989年の調査で未盗掘の縦穴式石室が見つかり、古墳であることがわかった。古墳時代前期(4世紀前半)の前方後円墳。全長70m。銅鏡5面、漆製品、銅鏃、石製品、ガラス小玉、鉄製品、壺形土器が出土した。
写真撮影OK、SNS投稿OKとのことで、Twitterで見つけた投稿を貼っておく。
【古墳ファン必見!最初で最後?重要文化財雪野山古墳出土品が東京出張!】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年9月25日
10/4~27「琵琶湖に君臨した王 雪野山古墳展」を開催。未盗掘の状態で出土した副葬品のセット関係が一目でわかる展示です。写真撮影・SNSでの公開は自由。ぜひ明治大学博物館にお越しください。
<写真提供>東近江市教育委員会 pic.twitter.com/ht0BS8wj0U
【関東初出展品も!雪野山古墳展】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年10月17日
明治大学博物館 特別展示室で10/27まで開催の「雪野山古墳展」では、関東初出展となる靫(ユキ:矢筒)を展示。木と革の箱の外側を絹糸で美しく編み上げて黒漆で固めたもので、表面には色鮮やかな朱が塗られています。古墳時代の工芸の粋をぜひご覧ください。 pic.twitter.com/J1qpMA8j3P
【銅鏡に注目!雪野山古墳展】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年10月18日
雪野山古墳から出土した、卑弥呼の鏡で有名な三角縁神獣鏡3面、国産鏡の内行花文鏡(ないこうかもんきょう)1面、だ龍鏡1面の全5面を一堂に展示中。5号鏡(三角縁神獣鏡)には銘文が。じっくり比較してご覧ください。 pic.twitter.com/j85X6HSwyz
【会期あとわずか!「雪野山古墳展」10/27まで】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年10月24日
Y字形の琴柱形石製品(ことじがたせきせいひん)と大きな卵型の孔が開いた鍬形石(くわがたいし)。後者は貝の腕輪を模した宝器です。国内最古相に位置づけられる碧玉製品(へきぎょくせいひん)の美しい輝きをぜひご覧ください。 pic.twitter.com/Hx09QPuRM4
【会期あとわずか!!「雪野山古墳展」あさって27日(日)まで】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年10月25日
公開される機会がめったにない発掘調査時の実測図面を展示しています。細部まで緻密に描き込まれた埋葬施設の遺物出土状況図からは、調査の臨場感が伝わってきます。考古学専攻の学生さんは必見です。 pic.twitter.com/bWaeN2m5Wa
人間ドックのついでに、母校の博物館で今日から始まった企画展
— 高橋御山人@邪神大神宮 (@jyashinnet) 2019年10月4日
今甦る!琵琶湖に君臨した王
雪野山古墳
を見学 pic.twitter.com/89jcuOjdqF
雪野山古墳の発掘調査団には、前方後円墳体制論で有名な都出比呂志(つでひろし)阪大教授を責任者として、当時、阪大の院生だった「未盗掘古墳と天皇陵古墳」の著者の松木武彦岡山大学教授が参加している。そのときの様子は著書に詳しく書かれている。
【「雪野山古墳展」開幕式を行いました】
— 明治大学博物館(Meiji University Museum) (@meiji_museum) 2019年10月8日
10月4日の開幕式には小椋正清東近江市長、土屋恵一郎明治大学学長、嘉田由紀子参議院議員をはじめ約100名が参加し、華々しいスタートを切りました。https://t.co/bdSD7BKbFJ pic.twitter.com/Y7Ig7vHreJ
本展を見て疑問に思ったことがある。「未盗掘の状態で出土」とされるが、石室の天井石は南側の1枚を除いて外され他に転用されていた。それでも未盗掘とはどういうことなのか? 松木教授の著書を読み返して理解した。発掘時に石室の内部は土で埋められ、その上で火を燃やした痕跡と平安時代の土器の破片が見つかった。平安時代に何者かが天井石を外し、内部の副葬品に気づいた上で、手をつけず土を被せ、被葬者に対する畏怖からか、その上で供養したと推測される。