1906年(明治39年)に国有化された甲武鉄道(中央本線)は、1912年(明治45年)に万世橋駅が開業して昌平橋駅の間の320mを延伸(昌平橋駅は廃止)。初代の万世橋駅舎は、辰野金吾の設計で万世橋高架橋と一体的につくられた煉瓦構造物である。中央本線は1919年に東京駅まで延伸。万世橋駅は始発駅としての役目を終える。1923(大正12年)の関東大震災で駅舎が燃失。簡単な駅舎が再建されたが、周囲に神田駅(1919年開業)、秋葉原駅(1925年旅客営業開始)が出来き、1929年(昭和4年)以降は市電乗り換え駅としての機能も失う。1936年(昭和11年)に鉄道博物館が東京駅から移転。1943年に駅は休止。駅舎は博物館部分を除いて取り壊された。博物館は2006年に閉館。翌年、大宮に鉄道博物館が開館。2013年(平成25年)に旧万世橋駅遺構を整備した「mAAch ecute(マーチエキュート) 神田万世橋」が開業。70年振りに旧万世橋駅遺構が公開された。
扁平なカーブを描く20の欠円アーチが神田川に沿って連続する
煉瓦の小口に「B」と「b」の刻印
1912階段。万世橋開業時(1912年)に造られた階段。階段は花崗岩や稲田石の削り出し。壁面タイルは覆輪目地。
2013プラットフォーム
1935階段。鉄道博物館(後の交通博物館)新館が建設された時(1935年)に造られた階段。階段の踏面はコンクリート、壁面のタイルの目地も平目地。
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万世橋(東京都選定歴史的建造物)
神田川クルーズ船から見た東京土木遺産❝昌平橋❞1923(大正12)年・第一期部分1928(昭和3)年・第二期部分1930(昭和5)年竣工、人道橋と車道専用橋に別れており、関東大震災後の帝都震災復興事業で幅員が広い人道橋が車道専用橋となり、万世橋側は旧東京市電の軌道橋を人道橋に改修したものだそうです。 pic.twitter.com/zf3t8Ksqp5
— ジョリートロリー (@bli1TBPrsEShCWz) 2020年7月5日
万世橋のあそこ( ・∋・) pic.twitter.com/mV4AasW9F2
— 元島根県民のトリ( ・∋・) (@oki0930goka2) 2022年9月17日