青柳古墳群の南原塚支群の続き。
南塚原9号墳(No.122)は青柳古墳群南塚原支群で唯一の前方後円墳。全長24.5m。横穴式石室。葺石。南塚原9号墳の後円部の東側の道路予定地にあった南塚原10墳(No.123)は、6世期末頃に築造された径19mほどの円墳。両袖式で6.6mの横穴式石室。発掘調査の結果、ほぼ未盗掘で銀象嵌の大刀・鉄鏃・耳環・勾玉・ガラス玉などの多くの副葬品や三体以上の人骨が出土した。
南からハウス越しに南塚原9号墳。左が前方部、右が後円部。右の道路の手前が南塚原10墳跡。
北東から、左手前が南塚原9号墳の後円部、右奥が前方部。
南東から、右手前が南塚原9号墳の後円部、左奥が前方部。
葺石
南西から、左手前が南塚原9号墳の前方部、右奥が後円部。
後円部墳頂から前方部
南塚原10号墳出土遺物(町指定有形文化財)/埼玉県神川町ホームページ
文献
[1] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社
[2] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」
[3] 野崎正俊 1998「【探訪】武蔵の古墳」
[4] 神川町教育委員会 2012 『神川町埋蔵文化財調査報告5:青柳古墳群南塚原支群III 』神川町教委委員会
[5] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 2 秩父・児玉・大里」