2017年5月に「5世紀後半の大刀に円形模様 全国初、象嵌の先駆けか」と報道があった。1956年ごろ、入西石塚(にっさいいしづか)古墳の所有者が、鏡2枚と大刀と剣などの武器、冑や短甲などの武具のセット一式を掘り出して保管、鏡2枚(珠文鏡と乳文鏡)を除いて1962〜63年ごろ自宅の庭に小社を祀り、祠の下にビニールで包み埋納した。2014年に家族から依頼を受けた坂戸市教育委員会が2015年に発掘調査を実施して冑や甲などの武具一式を発見。出土遺物一式は昨年、坂戸市指定文化財(考古資料)に指定された。入西石塚古墳(三福寺1号墳)は、全長36〜40mの前方後円墳。分布図の地点を訪れたら祠があった。この祠の下に埋まっていたのか?
文献[3]では善能寺古墳群・大河原古墳群・三福寺古墳群・北峰古墳群を総称して入西(にっさい)古墳群としている。
文献
[1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[2] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社
[3] 塩野博 2004「埼玉の古墳 比企・秩父」さきたま出版会
[4] 坂戸市教育委員会 2020 『入西石塚古墳出土遺物整理報告書』坂戸市教育委員会