京急大師線の川崎大師駅から2駅先の産業道路駅で下車して、産業道路を北に進むと、多摩川右岸の土手に「羽田の渡し」の碑がある。地元では「六左衛門の渡し」と呼んだ。1939年(昭和14年)に大師橋の開通で廃止された。
大師橋から多摩川左岸に羽田第二水門が見える。水門の先の船溜りに煉瓦造の堤防が残る。大正から昭和初期にかけて多摩川の氾濫を防ぐための改修工事で建設された。
大師橋(2代目)
煉瓦造の堤防の上流側の端はおそらくここ。イギリス積み。
大師橋の南側。羽田第二水門。
羽田の渡し
旧大師橋の親柱
首都高神奈川横羽線K1の南側。
外側(多摩川側)の煉瓦は痛んでいる個所がある。震災や戦禍での火災の跡？
玉川弁財天の手前のここが下流側の端かと思ったが、海老取川岸にも続いていた。
玉川弁財天(右)と水天宮(左)
煉瓦造の堤防は海老取川の弁天橋まで続いていた。
弁天橋
旧穴守稲荷神社の大鳥居。穴守稲荷は、戦後、羽田空港を軍事空港として拡張するためGHQにより強制退去を迫られ、移転したが大鳥居のみ残った。新B滑走路整備の障害になるため、1999年に現在地に移設された。
文献
