相模原ポンプ場に保存されている当麻谷原古墳群の3基の古墳(1,3,4号墳)を見学した。
当麻谷原古墳 見学位置
当麻谷原1号墳
当麻谷原3号墳
当麻谷原4号墳
当麻谷原古墳について
相模川に臨むここ谷原から塩田にかけての台地上に、かって10数基の古墳がありました。
昭和34年5月に、文化財保護委員等が、この中の1号墳を調査したところ、遺体を安置した横穴式石室から人骨と直刀、鉄鏃、金環、玉類が発見され、相模原の歴史と文化を知る上できわめて貴重なものであることがわかり、昭和35年2月16日この1号墳は相模原市の史跡に指定されました。
昭和44年、神奈川県内の水道確保の目的から、この地にポンプ場の築造が計画され、古墳群の一部にも工事が及ぶことになりま した。このため、古墳などの状態を記録に残すため、日野一郎氏を団長とする谷原遺跡調査団に発掘調査をお願いしました。
その結果、同一家族と思われる数個の遺体を一つの古墳に合葬した家族墓が複数造られ、典型的な古墳時代後期(7世紀後半)の群集墳の特色を備えていること、また、この古墳のすぐ近くに、9世紀前半から竪穴住居の集落が作られるようになったことなどがわかりました。
この貴重な文化遺産を後世に伝えるため、市指定の1号墳と、3・4号墳を元の状態に整備して敷地内に保存しています。
なお、ここの施設には、職員が常駐しておりませんので、右図の※印の位置でごらんください。そのほか、古墳についての問合せは、相模原市教育委員会社会教育課へお願いします。
神奈川県内広域水道企業団
相模原ポンプ場は、導水トンネル、相模川水路橋を通ってきた原水を相模原浄水場へ揚水するための施設。相模原浄水場は相模原ポンプ場の北東2.8kmにある。原水は酒匂川の河口から約2.3km上流の飯泉取水施設で取水され、飯泉ポンプ場から、導水管と導水トンネル、相模川水路橋を経て相模原浄水場に導水される。