週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

「茨城県殿内遺跡の再葬墓」 明治大学博物館

最終日の閉館間際に明治大学博物館の考古部門のミニ展示、明大コレクション52「茨城県殿内遺跡の再葬墓」を鑑賞した。昨年、佐倉市の岩名天神前遺跡を訪れてから、再葬墓に興味を持った。

茨城県稲敷市浮島の殿内遺跡は明治大学の教授であった杉原荘介氏らが中心となって調査された、数少ない弥生時代前期後半の再葬墓遺跡。遺跡からは人骨のほかに頁岩製剥片(けつがんせいはくへん)や再葬墓の副葬品としては珍しい石製の小玉が検出された。再葬墓とは、遺体を白骨化させた後に一部の骨を土器に入れて再び埋葬する墓のこと。東日本の弥生時代初期の遺跡において、土坑の中から壷形土器が1個ないし数個体検出される遺構があることは戦前から知られていた。1963年の千葉県佐倉市の岩名天神前遺跡の発掘調査で、壷の中から成人骨が見つかったこのことから、これらの遺構が墓であることが明らかになり、「再葬墓」と呼ばれるようになった。

f:id:kofunmeguri:20230131201939j:image
f:id:kofunmeguri:20230131201933j:image
f:id:kofunmeguri:20230131201936j:image

明大コレクション52「茨城県殿内遺跡の再葬墓」開催のお知らせ | 明治大学

博物館企画展 再葬墓と甕棺墓 —弥生の墓の東西— | 明治大学

文献

[1] 杉原 荘介他 1969 『茨城県殿内(浮島)における縄文・弥生両時代の遺跡』東京考古学会

常設展の『再葬墓の「発見」』のコーナーに岩名天神前遺跡から出土した人骨と壺式土器が展示されていた。今まで気づかなかった。興味の有無は重要。

創立者肖像レリーフ
f:id:kofunmeguri:20230131202845j:image
創立者肖像レリーフ記念碑除幕式を挙行 全キャンパスに創立者の意志を設置 | 明治大学

明大通りバリアフリー歩行空間整備事業中。
f:id:kofunmeguri:20230131202904j:image
f:id:kofunmeguri:20230131202908j:image
千代田区ホームページ - 明大通りバリアフリー歩行空間整備事業について

 

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村