藤岡市の白石稲荷山古墳の現地説明会に参加した日に、高崎市の博物館で開催されている3つの企画展をハシゴした。この日の1番に訪れたのは企画展「上野三碑の時代」を開催中の群馬県立歴史博物館。群馬県高崎市に所在する上野三碑のユネスコ「世界の記憶」登録5周年を記念して、上野三碑が建立された時代(7・8世紀)の実像に迫る。9時半の開館時間に一番乗りして企画展を鑑賞、10時からギャラリートークに参加。展示の見どころをピンポイントで解説していただいて理解も深まる。本展では、奈良の都(飛鳥・藤原・平城)に関する貴重な資料と、最近研究が大きく進展してきた古代上野の資料を一堂に会す。畿外で3例の富本銭(信濃2例、上野1例)や太田市・伊勢崎市・沼津市出土品の唐三彩 陶枕、八戸市の丹後平古墳群出土の蕨手刀・柄頭・勾玉、高松塚古墳の壁画原寸大コロタイプ複製パネルもよい。会期が11月27日まで。
第107回企画展「上野三碑の時代 ー7・8世紀の都と東国ー」 | 群馬県立歴史博物館
【展示作業①】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月4日
博物館は休館中ですが、館内では第107回企画展「上野三碑の時代」の準備が始まりました。今回は、約440点の資料が展示されるので、ケース内に続々と資料が並び始めています!みなさんにも順次、準備の様子をご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに⭐️#上野三碑の時代 pic.twitter.com/YWlTfeJPtW
【展示作業②】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月5日
展示室内に資料がどんどん並びにぎやかになってきました!今回は特に小さくて細かい展示資料が多いので、参考文献資料をよく見て、向きや順番など一つ一つ確認しながら並べています。開幕まであと3日⭐️#上野三碑の時代 pic.twitter.com/fB16LEqyVl
【展示作業③】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月7日
昨日、すべての資料を展示室内に並べました。実物大の高松塚古墳の壁画パネルは、レーザーを使用して高さを確認しながら設置しました。正倉院宝物再現品の碁石は、一つ一つの資料の下に透明な展示具を使用して安定させています。いよいよあとは最終調整を残すのみ⭐️#上野三碑の時代 pic.twitter.com/pnfCyMuSsY
【展示作業完了✨】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月7日
本日最終調整を行い、企画展示室内すべての作業が完了しました!いよいよ明日より、第107回企画展「上野三碑の時代-7・8世紀の都と東国-」が開催となります。皆さんのご来館を心よりお待ちしております!#上野三碑の時代 pic.twitter.com/cl5KfTBPeI
【図録販売中】「上野三碑の時代」の図録が、ミュージアムショップにて販売中です。今回の展示では、読み易い内容の展示パネルになっています。そのぶん、図録がみっちり文字の詰まった251Pの大ボリュームに。もちろんフルカラーで写真もたくさん掲載していますので、ぜひお手にとってご覧ください✨ pic.twitter.com/qNN7P0vDro
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月8日
【#ギャラリートーク】本日10時から、視聴覚室にて企画展ギャラリートークを行います。申込不要で、時間は30分程度の予定です。学芸員がみどころなどを熱く解説 💪お気軽にご参加ください!ギャラリートークは、本日を含め全5回を予定しています。詳細はHPをご確認ください→https://t.co/Sxc8p1LNlG
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月10日
【解説員Q&A】今回の企画展でも、解説員による力作Q&Aが置かれています。全国で唯一八角形の倉跡が見つかった?木簡てゴミだったの?!などなど、気になる内容がもりだくさん💡読みやすくて面白い!手描きなのが最高!と毎回大好評のQ&A。今回もぜひコンプリートをおすすめします♪ pic.twitter.com/SEi5qZ6A1M
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月12日
【#上野三碑 って何?①】#山上碑 (やまのうえひ)は、681年に放光寺の長利(ちょうり)という僧が、母のことを思い供養のために建てた石碑です。完存する石碑では、なんと日本最古です✨高崎市山名町にある山上碑の隣には古墳があり、石碑に登場する母の墓だと推定されています。#上野三碑の時代 pic.twitter.com/0Uj21f0PqH
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月15日
【#上野三碑 って何?②】#多胡碑 (たごひ)は、711年に多胡郡が新設されたことを地元で記念し、伝える石碑です。石碑に刻まれた字は、現在でも日本や中国で「書」のお手本とされています!#上毛かるた にも「昔を語る多胡の古碑」として登場していますね⭐️#上野三碑の時代 pic.twitter.com/0E5rjryyJK
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月18日
【#上野三碑 って何?③】#金井沢碑 (かないざわひ)は、726年に三家氏(みやけし)という豪族の一族が、仏教の教えで結束することを誓った石碑です。石碑に登場する「群馬」の文字は、県内で使われた最古の例であり、群馬県の名前のルーツを知る上で非常に重要な資料です!#上野三碑の時代 pic.twitter.com/0oQiwr6Z8y
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月19日
【かゆいところに手が届く!? Q&A】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月21日
飛鳥美人の名で知られる #高松塚古墳 の女子群像の一人が持つ先端の曲がった棒は「如意(にょい)」と呼ばれ、主人の権威を示す意味があります。元々はインドで尼さんが使った孫の手で「意の如く」という名の通り、かゆいところに手が届く道具でした🙋#上野三碑の時代 pic.twitter.com/Kfrmgyadrn
【脚がたくさん!?】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月25日
太くてりっぱな獣の脚がたくさんついたこちらの資料、実は古代の #硯(すずり)なんです!円形の硯で、#藤原京 で使用されたものです。硯といえば黒くて四角いイメージですが、当時は円形が主流でした。緑釉陶器特有の淡い緑色も特徴的ですね⭐️#上野三碑の時代 pic.twitter.com/cwY7PWAM3q
【承台付銅鋺(うけだいつきどうわん)ってなあに?】 #八幡観音塚古墳(高崎市)から出土した銅鋺は、脚が付き、蓋と脚付の受け皿を伴うものです。中国や朝鮮半島から伝わったとみられ、従来は仏具とされていましたが、近年では中央や地方の有力者が保持した食器とする説も出されています#上野三碑の時代 pic.twitter.com/3kl0NmOWdr
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年10月26日
「上野三碑の時代−7・8世紀の都と東国−」群馬県立歴史博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年10月26日
奈良から東国、東北まで広く目配りした展示。
7世紀に入ると上野には蕨手刀や馬具、銅碗を副葬品とする小古墳が増えてくる。
これらの人々は東北の末期古墳を造営するいわゆる蝦夷とも関連が見られる。
八戸周辺の牧関連古墳は特に pic.twitter.com/bdojSIy3Hf
百済系の獅嚙環頭大刀や蕨手大刀、勾玉、切子玉など上野、信濃との関連が窺える。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年10月27日
展示の正倉院宝物複製品の蕨手大刀ともつながるだろう。
飛鳥藤原京時代の展示も多い。
川原寺裏山遺跡出土の塑像もリアルで見逃せない。
これは前橋・山王廃寺の塑像との比較が直接できる貴重な機会ですね。 pic.twitter.com/rQUrNn422P
【どんな鳥でしょう🐤🐦🦆?】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月1日
こちらの瓶は、鳥の形が特徴的な #須恵器 です。須恵器の形としては、全国的にも珍しい形をしています。丸い体のフォルムと小さな羽の表現がかわいらしいですね⭐️そして、尾の部分には鈴が表現されています🔔#上野三碑の時代 pic.twitter.com/4sr5xa4dJq
【陶器でできた枕!?】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月3日
唐三彩・陶枕(とうちん)は、唐時代の華やかな焼き物です。「枕」とありますが、実は使い方は分かっていません。 全体の形がわかる例は、全国でも数える程しかない貴重な陶枕ですが、なぜ群馬で見つかったのでしょうか…?その答えはぜひQ&Aで! #上野三碑の時代 pic.twitter.com/tYlVKiAiUP
【八角形の倉庫の謎】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月9日
足がいっぱい!に見えるこの倉庫、なんと全国で唯一の #八角形の倉庫 です。柱(足)の数は44本!この倉庫は、#上野国交替実録帳 のなかの #八面甲倉 (はちめんこうぐら)であることが判明!特別な倉庫がなぜ伊勢崎市に?詳しくは展示室のQ&A をどうぞ!#上野三碑の時代 pic.twitter.com/QuQZY1kf08
【大流行のゲーム】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月17日
古代の #双六 (すごろく)は、現在とは遊び方が異なり、盤上に駒を並べて2個のサイコロを振り、出た目の数だけ駒を進め、先に相手の陣地に全部入れられるかを競ったそうです。三日月の文様からは、#シルクロード を通って西方から伝わったつながりがうかがえます🌙#上野三碑の時代 pic.twitter.com/rhqFHEHb9I
【#木簡 の使い道】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月19日
文字が書かれた木片・木簡。間違っても削ればOK!木が薄くなるまで何度でも使えます。そんな木簡ですが、壽木(ちゅうぎ)に再利用されたこともありました。壽木は昔の「お尻ふき」です。果たして使い心地は・・・?今の時代に生まれてよかった・・・かも😅#上野三碑の時代 pic.twitter.com/tlVK8veTTk
【ガオー!🦁】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月20日
こちらは、 #大刀 (たち)の持ち手の先端部分に取り付けた装飾の金具です。金色の #獅子 (しし)が、ガブッと噛んでいるような珍しいデザインで #国重要文化財 に指定されています。3つの環の部分には文様が彫られており、まるで獅子の立派なたてがみのようですね✨#上野三碑の時代 pic.twitter.com/V9b53dnd8c
【#ギャラリートーク】11月23日(水・祝)10時から、視聴覚室にて企画展ギャラリートークを行います。申込不要で、時間は30分程度の予定です。学芸員がみどころを熱く解説💪お気軽にご参加ください。今回が最終回となりますので、お聞き逃しなく!詳細はHPをご確認ください→https://t.co/Sxc8p1LNlG pic.twitter.com/IeC7btQs3b
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月22日
【#勾玉 切子玉】
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月23日
青森県丹後平(たんごたい)B15号墳出土の玉類を連ねたネックレスです。埋葬施設を中心に出土していることから副葬品と考えられています。薄緑色や赤茶色の玉は石製勾玉で、半透明の横長の玉は水晶製切子玉です。勾玉のフォルム、ヒスイや水晶の色に神秘的な美しさを感じます★ pic.twitter.com/VpurGTsKqK
【大きなスプーン?】この不思議な形をした大きなもの、実は仏像の耳(川原寺裏山遺跡出土)なんです。ながーい耳たぶがチャームポイント👆これだけ大きいお耳なので、お釈迦様の身長1丈6尺(約4.8m)をあらわした、丈六仏の一部と考えられています。お釈迦様は身長が高いですねえ😳 #上野三碑の時代 pic.twitter.com/3CfNVPKZxP
— 群馬県立歴史博物館 (@Gunma_Rekihaku) 2022年11月24日
#蛇行状鉄器、飛鳥寺心礎からも出ていたのを、先日群馬県立博の特別展「上野三碑の時代」で見るまで気付いていませんでした。日本最初の寺に埋納された馬具が豪華な鞍等ではなくてこれだったというのは興味深いと思います。日本国内で8例、朝鮮半島で16例を確認。 https://t.co/cuAaLohD71 pic.twitter.com/Nnqjy6kPpF
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年12月1日
デジタル埴輪展示室、よかった。群馬はいつの時代も先端テクノロジーを導入するのが早い。先着100名限定のぐんま古墳カードNFTをゲット。NFT(非代替性トークン)と言っても譲渡不可能な証明書「POAP」詳しくはこちら(HAZAMA BASE)
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綿貫町市ヶ原1117所在古墳