春日部八幡神社の境内に続く稲荷神社横の「浅間塚」と呼ばれる富士塚。高さ8.2m。
この神社の境内につづく稲荷神社横には、通称「浅間山」と呼ばれる高さ8.2メートル、周囲200メートルにも及ぶ、この辺りでは最も大きな富士塚がある。この富士塚は、江戸時代に隆盛を極めた富士講による富士信仰の対象として築かれたもので、弘化2年(1845)に行なわれた修復工事には、粕壁宿はもとより、幸手領、岩槻領からも大勢の信者が集まったと記録されている。毎年7月1日の初山には、市内各地より赤子を抱いた母親が、子育ての無事を祈ってこの富士塚を訪れている。
昭和61年3月 春日部市