戸田市立郷土博物館で6月12日から開催中の企画展「ここまで分かった!戸田市の埋蔵文化財最新情報展」を鑑賞した。並べられた土器や埴輪は壮観。展示台に段差をつけて、上層、中層、下層と出土層毎に展示するなど細かな気配りが素敵。
常設展も鑑賞。
6月26日(日曜)、7月9日(土曜)、7月30日(土曜)は、午後2時から午後3時まで、担当者が展示を解説してくださるそうなので、都合がつけば参加したい。
文化財企画展 「ここまで分かった!戸田市の埋蔵文化財最新情報展」の開催について - 戸田市公式サイト
文献
[1] 戸田市立郷土博物館 2006「時は、弥生から古墳へ」
[2] 福田聖 2000 『方形周溝墓の再発見』
[3] 戸田市立郷土博物館 2016「埴輪が語る戸田市の古墳時代」
豊島馬場遺跡のブログ記事で、従来、方形周溝墓とされていた遺構には「周溝を持つ建物跡」が混在しているとの説(文献[2])を紹介したが、今回の展示では「周溝状遺構と方形周溝墓」と題する解説があり、「近年の発掘調査報告書では、溝状遺構の中で方形になる遺構を周溝状遺構と呼ぶことが多くなっている」「近年は周溝内に柱穴を持つものが確認されていることから、方形周溝墓と呼ばれる遺構の多くは低地特有の住居である周溝持ち建物だと考えられるようになりました」「発掘調査で方形周溝墓と周溝持ち建物を見分けることは難しく」「周溝状遺構という名称を使用しています」と説明されていた。
「ここまで分かった!戸田市の埋蔵文化財最新情報展」戸田市郷土博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年6月14日
コマギレ発掘調査が多い戸田市。
一堂に集めるとこんな迫力!
見せてもらおうか底力。
埴輪が土器がこんなに並んでうれしい😆
古い5世紀後半の埴輪は貴重。
ニワトリ形埴輪は北関東に多いので広い交流を示す。
規格の違う埴輪🤣 pic.twitter.com/Gl2CvEALui
戸田といえば低地集落。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年6月14日
弥生時代から古墳時代初めの集落が荒川沿いに展開する。
久ヶ原系の鋸歯文壺が古い。
東海東部系の甕が多い。
ミニチュア壺がかわいいですね。
埼玉県域は中部高地の影響も強いので高坏もそれ風。
住居は周溝付建物なので登呂遺跡付近がふるさとかも知れないですね。 pic.twitter.com/WA4zvej98o
古墳時代前期の土器も多く出土している。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年6月14日
今回、注目したいのは古墳時代中期前半の土器が多く出ていること。
甕も多く出ているが高坏が年代順に出ているのは見物。
垂下口縁型高坏は上毛野との深い交流を示すので今後の議論が楽しみ。
馬形埴輪は6世紀後半。
格式の高い埴輪で被葬者も有力者だろう😀 pic.twitter.com/fDYqjgBDQj
戸田市にも埴輪をもつ古墳があったんだ!#古墳 #埴輪 #戸田市 pic.twitter.com/ueBOKDNhsf
— ふっきー (@kohuntanbouki) 2022年6月17日
戸田といえばボート