坂戸市と毛呂山町にまたがる苦林(にがばやし)古墳群。坂戸市では塚原古墳群として、毛呂山町では大類(おおるい)古墳群とする。両古墳群で5基の前方後円墳を擁し埼玉県内では埼玉(さきたま)古墳群を除くと他に例がない。
大類1号墳、別名、苦林古墳は全長23.8mの小型の前方後円墳。毛呂山町指定史跡。墳丘上には文化10年(1813年)銘の千手観音の石仏(苦林野合戦供養塔)と、1933年建立の苦林野古戦場の碑が建つ。苦林野古戦場は、貞治4年(1365年)の足利基氏と芳賀禅可の軍勢の戦。
文献
[1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[2] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」
[3] 塩野博 2004「埼玉の古墳 比企・秩父」さきたま出版会