雷電塚1号墳(雷電塚古墳)は、北に越辺川の沖積地を望む坂戸台地の末端に位置する全長47mの前方後円墳。周囲に2基の古墳があり雷電塚古墳群を構成する。1990年に埼玉県内所在古墳詳細分布調査に伴い墳丘東側くびれ部に第1トレンチ、前方部に第2トレンチを設定して発掘調査が行われ、多量の円筒埴輪片のほか、朝顔形埴輪片、形象埴輪片、須恵器片を検出した。出土した埴輪の特徴や墳形から6世紀中葉頃の築造と推定。埼玉県指定史跡。
文献
[1] 埼玉県 1982「新編埼玉県史 資料編 2 原始・古代 弥生・古墳」
[2] 埼玉県立さきたま資料館・学芸課 1992「古墳詳細分布調査 試掘・測量調査の報告」埼玉県立さきたま資料館「調査研究報告」第5号
[3] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[4] 塩野博 2004「埼玉の古墳 比企・秩父」さきたま出版会