週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

ワクチンの話: アストラゼネカ製ワクチン

厚生労働省は6月4日「我が国で製造したアストラゼネカ社製ワクチンについて、124万回分を無償で台湾の人々にお届けすることとしました」と発表。台湾の蔡英文総統はTwitterで謝意を表明した。アストラゼネカ製ワクチンは、英国オックスフォード大学との共同開発でRNAの運び屋(ベクター)にチンパンジーアデノウイルスを利用する。メッセンジャーRNA(mRNA)を利用する米国ファイザー製やモデルナ製ワクチンとはタイプが異なる。日本では今年2月14日にファイザー製ワクチンが承認されて医療従事者を対象に優先接種が開始され、その後、対象は65歳以上の高齢者や基礎疾患を有する方などに拡大された。モデルナ製ワクチンとアストラゼネカ製ワクチンは5月21日に承認されて、モデルナ製ワクチンは高齢者向けの大規模会場での接種が開始されたが、アストラゼネカ製ワクチンに関しては国内での公的接種の予定はない。厚生労働省は公言していないが、アストラゼネカ製ワクチン接種後に稀に発生が報告されている血栓について懸念する国民感情に配慮したと思われる。欧州の医薬品規制当局は、4月にアストラゼネカ製ワクチンと、同ワクチンの接種を受けた一部の人に発生した非常に稀な血栓との間に関連性がある可能性があると発表している。ところで、台湾は、一部報道によると、超低温管理が不要なアストラゼネカ製ワクチンを調達してきたが調達数は約85万回分に留り、調達難航の理由とし祭総統は中国の妨害を挙げているという。中国は台湾に対して中国製ワクチンの提供を申し入れているという。自民党筋は今回のワクチン提供は東日本大地震のときの支援に対する恩返しという美談に仕立てる。奇しくも6月4日は1989年に北京市天安門広場民主化を要求していたデモ隊に軍が武力行使した天安門事件が起きた日。ちなみに中国製ワクチンは従来型のワクチンで有効性に疑問が持たれている。なお、アストラゼネカは、日本向けのワクチンの多くを国内で製造する方針で、ワクチン原液をJCRファーマが製造し、国内での製剤化や流通は、第一三共第一三共バイオテック、MeijiSeikaファルマ、KMバイオロジクス、ニプロファーマが担当する体制を整えてきた。今回、台湾に提供されたアストラゼネカ製ワクチンは国産という。さらに、Twitter情報によれば、アストラゼネカ製ワクチンの実際に使用されているワクチンに承認内容とは異なる物質が含まれていたという分析結果が報告されたそうで、国産のアストラゼネカ製ワクチンにこのような製造上の問題がなければ懸念される血栓の問題が生じなかったりするのかもしれないと勝手に妄想する。ワクチンの接種を受ける立場で、どのワクチンを選ぶのか、はたまた、ワクチン接種は様子見するのか、予約を取るのも大変で選んでいる場合でないという意見もあるとは思うが、副反応のリスクがあると報道されれば、そのワクチン接種は避けたいと思う。承認されても公的接種の予定のない調達済みのアストラゼネカ製ワクチンはどうなるのか気になる。自国で使わない(使えない?)ワクチンを輸出することへの疑問もわかる。結局、リスクとベネフィットを天秤にかけて判断することになる。その判断は、感染症の蔓延状況にも依存する。変異種の出現とワクチンの効果への影響も気になる。

今のところ、mRNAタイプのワクチンが優位な状況ではあるが、ファイザー製ワクチン接種の先進国のイスラエルの調査では、特に若年男性で心筋炎のリスクがありそうな結果が報告されている。また、日本でのファイザー製ワクチン接種後の死亡10例では4例の女性の脳出血による死亡が気にかかる。

国内製造の新型コロナウイルスワクチンによる国際貢献について

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新型コロナウイルス感染症について|厚生労働省

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