JR王子駅前のサンスクエアの脇に「洋紙発祥の碑」がある。1873年(明治6年)、欧州視察から帰国した渋沢栄一が「抄紙会社」を設立したことを記念して、1953年に王子製紙の跡地に建てられた。抄紙会社は、イギリスから機械を導入して1875年に操業を開始、1893年に社名を王子製紙に変更した。1945年4月、米軍の空襲を受け工場は全焼、翌年、王子工場の閉鎖が決定した。
此地ハ明治五年十一月渋澤栄一ノ発議ニ由り創立シタル王子製紙株式會社ガ英国ヨリ機械ヲ輸入シ洋紙業ヲ起セシ発祥ノ地ナリ。當時此會社ハ資本金拾五萬円ヲ以テ発足シ同九年畏クモ明治天皇英照皇太后昭憲皇太后ノ臨幸ヲ仰ギ奉リ東京新名所トシテ一般ノ縦覧スル所トナレリ 同社ハ昭和二十四年八月苫小牧製紙十條製紙本州製紙ノ三社ニ分割スルニ至ルマデ名實共ニ日本洋紙界ノ中心タリキ茲ニ八十年ノ歴史ヲ記念シテ永ク洋紙業発展ノ一里塚トセン 昭和二十八年十月 藤原銀次郎撰文 高島菊次郎篆額 近藤高美書
企画展 渋沢栄一と王子製紙株式会社 〜国家社会の為に此の事業を起す〜|展示|ニュース・更新情報|渋沢史料館|公益財団法人 渋沢栄一記念財団
緊急事態宣言の解除を受け、古墳巡りの再開を検討中。東京アラート発動中。
(2021/4 追記)