週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

特殊切手「国宝シリーズ 第一集 考古資料」

5月29日に発売された特殊切手「国宝シリーズ 第一集」は「84円郵便切手(シール式)」の「建築物」と「63円郵便切手(シール式)」の「考古資料」2種類で、「考古資料」を購入した。

f:id:kofunmeguri:20200530145126j:image

日本郵便のサイトから解説を転載する。

f:id:kofunmeguri:20200530131043j:image

(1)土偶/長野県茅野市米沢棚畑遺跡出土

縄文時代中期の立像土偶で、「縄文のビーナス」とも呼ばれています。ハート形のお面を被ったような顔の形、あどけなく開けられた口が愛らしい一方、下半身の造形は、特に豊満に誇張されお腹とお尻は大きく張り出しており、妊娠した女性の様子をよく表しています。1995(平成7)年6月15日に、縄文時代の遺跡から見つかったものの中で初めて国宝に指定されました。

(2)土偶/北海道函館市著保内野遺跡出土

縄文時代後期後半の墳墓から出土したもので、1975(昭和50)年に農作業中に偶然発見されました。「土偶/山形県舟形町西ノ前遺跡出土」(4)と並び国内最大級の大きさである一方、 薄く精巧につくられ、写実的、文様構成に優れています。また、その構造から「中空土偶」とも 呼ばれています。
2007(平成19)年6月8日に国宝に指定されました。

(3)土偶/青森県八戸市風張1遺跡出土

両脚を若干開いて両膝を立て、その上に両腕を置き手を合わせて指を組んだポーズを取っていることから、「合掌土偶」とも呼ばれています。縄文時代後期後半の大規模な環状集落の竪穴住居跡の片隅に置かれたような状態で出土しました。
2009(平成21)年7月10日に国宝に指定されました。

(4)土偶/山形県舟形町西ノ前遺跡出土

縄文時代中期の、「土偶/北海道函館市著保 内 野 遺跡出土」(2)と並ぶ現存最大高を誇る土偶で、45.0cmの高さがあり立像として自立する工夫が施されています。女性の姿を究極まで象徴化しつつ高い様式美を誇り、その均整のとれた美しい容貌から「縄文の女神」とも呼ばれています。
2012(平成24)年9月6日に国宝に指定されました。

(5)土偶/長野県茅野市中ッ原遺跡出土

縄文時代後半前期の、お墓と考えられる穴が密集する場所で、穴の中に横たわるように埋められた状態で出土しました。逆三角形(ハート形)の仮面を装着したかのような顔面で、「仮面の 女神」とも呼ばれています。
2014(平成26)年8月21日に国宝に指定されました。
(6)埴輪武装男子立像

古墳時代の代表的な遺物である埴輪のうち、唯一の国宝です。甲冑を着け弓や大刀の柄を握りしめた武人埴輪で、きりっと結んだ口や深く切り込まれた目が武人の気品と風格を思わせます。群馬県太田市(旧新田郡九合村)から出土したもので、1974(昭和49)年6月8日に国宝に指定されました。

(7)袈裟襷文銅鐸〈伝讃岐国出土〉

江戸時代に讃岐国(現在の香川県)で発見されたと伝えられる、弥生時代の銅鐸です。片面にトンボ、イモリ、シカを射る人など、もう一方の片面にカマキリ、クモ、魚を食べるスッポンなどが描かれていて、男性の頭は○、女性の頭は△で描き分けられています。
1951(昭和26)年6月9日に国宝に指定されました。
(8)肥後江田船山古墳出土品《獣帯鏡》

1873(明治6)年に熊本県菊池川中流に展開する肥後江田船山古墳(前方後円墳)の後円部の石棺式石室(横口式家形石棺)から、刀剣、甲冑などの武具類、金銅製冠帽、金製耳飾りなどの装身具、馬具、他の鏡5面などとともに出土しました。
1965(昭和40)年5月29日に国宝に指定されました。

(9)火焔型土器/新潟県十日町市笹山遺跡出土

縄文時代中期のもので、このほか土器・土製品、石器・石製品類など927点とともに国宝に指定されました。立体的な装飾に富み、優れた原始造形美の独特な形と文様を持ちます。火焔型土器には、煮炊きに使用された痕のあるもののほか、祭りのなどの非日常的な用途に供されたものもあったのではないかと考えられています。

1999(平成11)年6月7日に国宝に指定されました。
(10)奈良県藤ノ木古墳出土品《金銅鞍金具》

古墳時代の築造とされる円墳の石室内から出土したものです。鳳凰、象、鬼面などの透影が施されています。
2004(平成16)年6月8日に国宝に指定されました。

縄文時代の国宝6件は一昨年に東京国立博物館で開催された特別展「縄文」で勢揃い。

埴輪武装男子立像は東京国立博物館所蔵で2017年7月から解体修理中。そろそろ公開か。

奈良県藤ノ木古墳出土の金銅鞍金具は、今年1月に東京国立博物館で開催された特別展「出雲と大和」で見学した。 

江古田船山古墳出土の獣帯鏡は、東京国立博物館の平成館 考古展示室で展示中。

緊急事態宣言の解除を受け、古墳巡りの再開を検討中。

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村