内裏塚古墳から南に4km離れた場所に単独で築かれた弁天山古墳。前方後円墳。全長87.5m。墳丘は土取り工事などで崩壊が進んでいた。1975年から4年間かけて墳丘の復元など保存整備された。後円部墳丘上の覆屋に竪穴式石室を保存。見学できる。この石室は1927年(昭和2年)の土取りで露出して調査された。石室の天井石にある縄掛突起は東日本では唯一で、類例は奈良県の大王陵級の古墳(日葉酢媛陵古墳・室宮山古墳・新庄屋敷山古墳)に限られる。1929年に千葉県初の国の史跡に指定された。5世紀後葉頃の築造。
南に見える東京湾観音
小久保藩庁・藩主邸跡
大貫小学校発祥の碑
弁天山古墳/千葉県
市宝探訪(遺跡) | 富津市
弁天山古墳(国指定史跡)/千葉県公式観光情報サイト-まるごとe! ちば-
文献
[1] 富津市教育委員会 1979『史跡 弁天山古墳』富津市文化財調査報告書2
[2] 房総の古墳を歩く編集委員会 2006『房総の古墳を歩く 改訂版』芝山町立芝山古墳・はにわ博物館友の会