昨年末に帝京大学総合博物館で開催された企画展「古代多摩に生きたエミシの謎を追え」を観覧した。八王子キャンパスから出土した赤く彩られた土器を調査したところ、東北地方で多く発見されている「赤彩球胴甕(あかさいきゅうどうかめ)」と呼ばれる土器があり、特に岩手県北上盆地で集中して発見されている、作られた時期は奈良時代後期から平安時代初め、東北より南では全く発見されていないため、八王子キャンパスから出土した赤く彩られた土器は岩手県北上盆地に由来があるとする。当時、東北地方はエミシと呼ばれる人々が住んでおり、この土器を作ったのはエミシと考え、その頃は、朝廷がエミシの支配を強めようとしてエミシとの争いが激しくなる時期で、赤彩球胴甕は朝廷とエミシの動向を探る上で重要な土器とのこと。東北と八王子キャンパスで発見された赤彩球胴甕の表面を電子顕微鏡で分析すると、東北の土器は鉱物性のベンガラ(酸化鉄)の可能性が高く、八王子キャンパスの土器はバクテリア由来のパイプ状ベンガラだった。八王子キャンパスを調査するとドブ(排水穴)からパイプ状ベンガラが見つかった。このことから八王子キャンパスの赤彩球胴甕は多摩で作られた可能性が高いとする。
【博物館展示情報】帝京大学総合博物館企画展 キャンパス遺跡発見伝「古代多摩に生きたエミシの謎を追え」開催中! 八王子キャンパス内から発見された赤い土器と古代東北のエミシとの関係から、多摩地域でのエミシの生活にせまります。2019年10月15日(火)~2020年1月14日(火) https://t.co/j7sKJw4SiX pic.twitter.com/AM8wxh36Lc
— 帝京大学八王子キャンパス 学術情報グループ (@Teikyo_MELIC) 2019年10月16日
秋田県立博物館の注口土器4点です。目玉は人面付土器ですが、訪問した日は大湯環状列石遺跡の特別展が開催されており、いつもとは違う展示室へ引越し展示のため、ガラス越し+距離遠いの2重苦でした。
— YoshiHR (@YoshiHR2) 2020年5月8日
古いスマホのため画質ご容赦ください。2枚目の赤彩土器も古い図版の常連です。#勝手に土器リレー pic.twitter.com/CYi0o6rEon
「蝦夷の赤い甕−最強の蝦夷は和賀川にいた−」北上市博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年11月3日
帝京大学博物館での「蝦夷展」の衝撃が北上市博物館で再現。
「赤彩球胴甕」は和賀川流域に大量に分布する。
この赤彩甕が蝦夷の結集のシンボルだったらしい。
本場で赤彩甕が見てみたいですね。
蝦夷の生きた証を確かめて見たい😆 pic.twitter.com/DGgfoU0pGj