陸上自衛隊十条駐屯地の東に隣接する北区立中央図書館は、1919年(大正8年)に東京砲兵工廠銃包製作所(1940年に東京第一陸軍造兵廠十条工場に改組)の弾丸鉛身場として建設された煉瓦造平屋の建物(275号棟、通称は赤レンガ倉庫)を、2008年(平成20年)にガラスを取り入れた近代建築と融合した図書館としてリニューアルして、王子3丁目から移転してきた。
チの刻印。千葉煉瓦。千葉煉瓦は江北村宮城と大門、王子町堀ノ内に煉瓦工場があった。
チ二の刻印。千葉煉瓦。
チ三の刻印。千葉煉瓦。
チ四の刻印。千葉煉瓦。
梅輪にテの刻印。製造所不詳。同じ刻印が東京湾要塞群の第三海堡で見つかっている。
文献
[2] 明治期に建設された東京湾砲台群における 煉瓦の調達に関する一考察 - J-Stage
[3] 東京都北区教育委員会 1996「東京砲兵工廠銃包製造所建造物調査報告書」『文化財研究紀要別冊第11集』
[4] 北区平和マップ
[5] 東京都北区教育委員会 2022「北区立中央図書館(赤レンガ図書館)-旧東京砲兵工廠銃包製造所煉瓦造建造物保存活用工事報告書-」『文化財研究紀要別冊第30集』
飛鳥山博物館では、発行から一定の期間が過ぎた報告書等の在庫を無料配布している。昨日も、無料配布のテーブルがあったので物色したら、東京砲兵工廠銃包製造所建設物調査報告書があった。煉瓦の刻印が出ているので、図書館でコピーしたやつの未使用品をゲット。 pic.twitter.com/0h3B8vAKMw
— ぶじん(挂甲の武人) (@kufunmeguri9) 2022年8月22日