小櫃川下流域にひろがる沖積平野にある、浜長須賀と呼ばれる標高約5.5mの微高地上に所在する金鈴(きんれいづか)古墳は、1950年の調査で金鈴が出土し、名付けられた。それまでは二子塚と呼ばれた。6世紀末頃に築造された前方後円墳で、全長約90m、墳丘の周りに二重に溝が巡り、外側までの長さは約140mと推定される。現在は横穴式石室がある後円部の一部を残すのみ。
南東から。
現存の石室は1951年に復元された。石室は房州磯石(軟質砂岩)を積み上げて造られた。石棺は6枚の緑泥片岩(秩父の青石)の石板を組み合わせて作られている。
南西から。
北から。
付近は海抜4.2m。
木更津市のマンホール蓋
金鈴塚古墳から出土した金鈴や馬具、飾り大刀などを太田山公園の木更津市郷土博物館「金のすず」で見学した。
木更津市郷土博物館 金のすず ホームページ|千葉県木更津市公式ホームページ
文献
[1] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩く」
[2] 房総の古墳を歩く編集委員会 2006『房総の古墳を歩く 改訂版』芝山町立芝山古墳・はにわ博物館友の会
[3] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2021「令和3年度企画展 運ぶ -埼玉古墳群とモノの動き-」図録
「金鈴塚古墳出土品再整理報告書」の有償頒布。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2021年2月1日
あの金鈴塚古墳の再整理報告書が販売決定😀
豪華な数々の副葬品。
到底、不可能とまで言われた金鈴塚古墳の詳細な整理、復元、研究。
全国の古墳時代研究者の総力を結集した報告書ができた。
価格に驚くよね。
でもまさに千葉県の金字塔だと思う🤣 pic.twitter.com/9ZKA2MvLjd
木更津市郷土博物館 金のすず
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2021年7月17日
リニューアルオープン初日!
老朽化した施設についての工事が主ではありますが、考古学展示がさらに多くなった印象。限られたスペースのなか、太古から現代までの町の歴史を紹介しつつ、金鈴塚などこの町が誇る素晴らしい遺跡の魅力が余すところなく、展示されてました! pic.twitter.com/BWkoWByC9p