週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

打越北上原3号墳 袖ケ浦市打越

袖ケ浦市遺跡発表会「袖ケ浦の古墳」で発表を聴講した打越北上原(うちこしきたうえはら)3号墳を見学しました。

打越北上原3号墳は久留里線横田駅から南に1kmの小櫃川中流域の台地の「サカタのタネ」の育種場にある。前方後円墳。全体44.5m、前方部幅24m、後円部径24.5m、高さ5m。1940年頃にアメリ進駐軍将校マッコード少佐らによって調査が行われ、後円部に横穴式石室が確認されたが、調査記録は数枚の写真が残るのみで詳細不明だった。2015, 2016年に後円部の南側周溝部と後円部の墳丘部の調査を実施したところ、後円部において幅5.5m、深さ2.9m以上の盾形と推測される周溝が確認され、横穴式石室に用いられたと推測される軟質砂岩や市内初の金銅装の馬具片が出土。6世紀後葉の築造と推定。

西から前方部。
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南から前方部。
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文献

[1] 袖ケ浦市教育委員会 2017 『平成28年度袖ケ浦市内遺跡発掘調査報告書袖ケ浦市教育委員会

千葉県袖ケ浦市打越 打越北上原古墳群 その1 | 古墳探訪記

千葉県袖ケ浦市打越 打越上北原古墳群 その2 | 古墳探訪記

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