袖ケ浦市遺跡発表会「袖ケ浦の古墳」で発表を聴講した打越北上原(うちこしきたうえはら)3号墳を見学しました。
打越北上原3号墳は久留里線横田駅から南に1kmの小櫃川中流域の台地の「サカタのタネ」の育種場にある。前方後円墳。全体44.5m、前方部幅24m、後円部径24.5m、高さ5m。1940年頃にアメリカ進駐軍将校マッコード少佐らによって調査が行われ、後円部に横穴式石室が確認されたが、調査記録は数枚の写真が残るのみで詳細不明だった。2015, 2016年に後円部の南側周溝部と後円部の墳丘部の調査を実施したところ、後円部において幅5.5m、深さ2.9m以上の盾形と推測される周溝が確認され、横穴式石室に用いられたと推測される軟質砂岩や市内初の金銅装の馬具片が出土。6世紀後葉の築造と推定。
西から前方部。
南から前方部。
文献
[1] 袖ケ浦市教育委員会 2017 『平成28年度袖ケ浦市内遺跡発掘調査報告書』袖ケ浦市教育委員会
打越北上原古墳群。前方後円墳2基、円墳5基の古墳群です。3号墳は全長44mの前方後円墳で、市の指定史跡。他は、民家の裏山、墓地の中などに古墳が点在。車を停める場所をさがしていたら、地元の方が古墳を案内して下さいました。#打越北上原古墳群#袖ヶ浦市 pic.twitter.com/NZF8fKfQFs
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年3月12日
本当ですね。物語の始まりがここだったなんて!!なかなかマニアックなスタートだったんですね。
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年3月14日
この古墳群は、民家脇の急な階段を登って、さらに尾根伝いに登っていくと、もう一基 前方後円墳が残ってましたが、墳丘の形状はやや分かりにくかったです。 pic.twitter.com/fKuLzCuf0n
千葉県袖ケ浦市打越 打越北上原古墳群 その1 | 古墳探訪記