週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

袖ケ浦市遺跡発表会「袖ケ浦の古墳」(8/25)

8月25日に長浦おかのうえ図書館で開催された袖ケ浦市遺跡発表会「袖ケ浦の古墳」を聴講しました。

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袖ケ浦市教育委員会生涯学習課の3名の職員により、神田(じんでん)古墳群、鼻欠(はなかけ)古墳群、打越北上原(うちこしきたうえはら)古墳群の3古墳群について発表があった。

神田古墳群は古墳時代前期の前方部後方墳2基、方墳2基で構成され、長浦おかのうえ図書館の建設に先立ち1993年に発掘調査が実施された。長浦おかのうえ図書館は神田古墳群があった標高36mの台地を20m程削平して建設された。つまり、発表会が行われた3階の視聴覚室あたりに古墳があったと思われる。

鼻欠古墳群は袖ケ浦駅から北東に1.3kmに所在する古墳時代中期から後期の古墳群。1980年に袖ケ浦市立昭和中学校の建設に伴う発掘調査で円墳3基(3, 4, 5号墳)を検出した。円墳1基(1号墳)が昭和中学校の東側に現存する。2号墳は昭和中学校の北側にあったとされるが不明。

打越北上原古墳群は久留里線横田駅から南に1kmの小櫃川中流域の標高40〜50mの台地に所在する古墳時代後期の古墳群。前方後円墳2基と円墳6基の計8基で構成され、円墳1基(8号墳)を除き「サカタのタネ」の育種場に現存する。

発表会の会場の入り口に、3つの古墳群から出土した遺物を展示していた。特に鼻欠5号墳から出土した鉄製釣針、鏃、刀子と、打越北上原3号墳から出土した鉄地金銅装の十字透心葉形鏡板の馬具片は常設展示されていないため貴重な機会を得ることができた。

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