週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

下布田6号墳(狐塚古墳) 調布市布田

多摩川左岸の立川段丘縁辺部(府中崖線)にあたる調布市布田6丁目に下布田古墳群が分布する。東西約260m、南北350mの範囲に円墳16基と円墳の可能性のある溝状遺構が見つかっている。2000年から2001年の調査で、墳丘が残存していたのは6号墳のみ。6号墳と10号墳で河原石積横穴式石室が検出された。築造は5世紀前半(4,9,11号墳)から7世紀前半(6,10号墳)。6号墳は古墳群のほぼ中央に位置する。地元で布田九塚と呼ばれた塚の狐塚にあたる。1944年頃に照空隊陣地設営のため掘り崩された。調査の結果、周溝内径が約44mの大型円墳で、終末期古墳としては、多摩川流域で最大級の円墳と判明した。墳丘中央部の主体部は奥室に凝灰岩質砂岩切石、側壁に河原石を用いた切石併用河原石積横穴式石室であることが確認された。6号墳は調査終了後に石室の保護措置を施したうえで埋め戻し、現地で保存されている。石室を中心とする約1,100m2を「歴史の公園」として、保存・公開している。

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調布市郷土博物館で2018年に開催されたギャラリー展示「狐塚古墳と下布田古墳群」で下布田6号墳から出土した太刀、鍔、刀子、小刀、鉄鏃を見学した。

下布田6号墳(狐塚古墳)及び出土品 文化遺産オンライン

狐塚古墳が東京都指定史跡に指定 | 調布市

下布田6号墳から立川段丘を南に100mほど降ると調布市郷土博物館分室と下布田遺跡がある。下布田遺跡からは重要文化財に指定された縄文時代の大型の土製耳飾りが出土している。

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土製耳飾/東京都調布市布田町下布田遺跡出土 文化遺産オンライン

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