週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

東高根森林公園 川崎市宮前区神木本町

川崎市北部の多摩丘陵の東端、多摩川とその支流の平瀬川に囲まれた、かつての里山を1978年に神奈川県立の森林公園として開設した。面積は10.6ha(106,000m²)。公園北部(古代芝生公園)で、弥生・古墳時代(推定3〜6世紀頃)の竪穴式住居跡が約60軒、ドングリなど…

馬場小室山遺跡 さいたま市緑区馬場

埼玉県を代表する縄文遺跡。縄文時代中期から晩期の集落跡。遺跡のあった場所は里山で、深い雑木林で、近代に至るまでほぼ手付かずの状態で縄文時代の遺跡として残っていた。遺跡遺構の東側部分(約4,000m²)が2005年3月、さいたま市指定文化財史跡に指定され…

大戸貝塚 さいたま市中央区大戸

縄文時代前期の貝塚。1957年に発掘調査が行われた場所に記念碑が立つ。 さいたま市/文化財紹介 大戸貝塚 にほんブログ村

新郷貝塚 川口市東貝塚

新郷貝塚は埼玉県を代表する縄文時代後期・晩期の貝塚遺跡。新郷若宮公園として整備されている。 A地点 B地点 C地点 D地点 足元には貝殻の破片 埼玉県立歴史と民俗の博物館に新郷貝塚出土の縄文後期人の頭蓋骨が展示されている。 川口の文化財 - 新郷貝塚 文…

弥生土器の発見地 文京区弥生

1884年3月2日、当時、東京大学予備門の学生だった有坂鉊蔵(しょうぞう)が根津の谷に面した貝塚から赤焼きの壺を発見した。翌日、東京大学の学生だった坪井正五郎、白井光太郎を現場に連れて行き、壺は坪井にあずけられた。後年になって、これが縄文土器とは…

影向寺遺跡 現地見学会(6/24) 川崎市宮前区野川本町

2015年に川崎市初の国史跡に指定された橘樹官衙遺跡群の全容解明に向けて川崎市教育委員会が実施した影向寺遺跡の発掘調査の現地見学会に参加した。橘樹郡衙遺跡群は橘樹官衙跡及び影向寺遺跡から構成されている。今回、影向寺境内南西側を調査した。横一列…

発掘された日本列島2017 江戸東京博物館

江戸東京博物館で開催されている「発掘された日本列島2017」を見て来た。 にほんブログ村

地頭山古墳 厚木市船子

1977年に国道246号線バイパスの工事の際に発見された。国道の片側車線をトンネル(地頭山洞門)にして保存した。前方後円墳。墳長72m、後円部径36m、高さ7m、前方部幅24m、高さ4m。墳丘の形状から4世紀後半から5世紀中葉の築造。小田急線の愛甲石田駅から1.4km…

愛甲大塚古墳 厚木市愛甲東

愛甲大塚古墳は石田車塚古墳とも呼ばれる。愛甲は厚木市の地名で、石田は伊勢原市の地名。この古墳は厚木市と伊勢原市の市境にある。現状径30m、高さ約5m程度で円墳と思われていたが、調査の結果全長70~80メートルの前方後円墳であることが分った。4世紀終…

桜土手古墳群 秦野市堀山下

秦野市の中央部を流れる水無川の中流域に位置し、35基の円墳が確認されている。全て円墳で7世紀後半の築造。桜土手古墳公園に6基が保存されている。また、1基の復元古墳がある。展示館に多くの出土品、模型、写真が展示されている。隣接する日産車体の敷地に…

菩提馬場古墳群 秦野市菩提

葛葉川右岸。4基ほどの円墳からなる古墳群。 3号墳。円墳。長径8.5m、短径5m、高さ1m。菩提横手遺跡の南側の梅畑の南端にある。 1号墳。長径6m、短径5m、高さ1m。 にほんブログ村

菩提横手遺跡 見学会(6/10) 秦野市菩提

菩提横手(ぼだいよこて)遺跡の見学会に参加した。小田急線渋沢駅から神奈川中央交通バス「秦51」で菩提で下車、徒歩6分。新東名高速道路建設事業に伴う発掘調査。古墳時代後期の円墳が3基発見された。1号墳は径16.4m、周溝の幅2.5m、2号墳は径8.8m、周溝の…

明戸古墳 市川市国府台

江戸川左岸台地上の里見公園内にある前方後円墳。全長40m、後円部径21m、高さ5m。 前方部から後方部。 後方部から前方部。 夜泣き石。 亡霊の碑。 台地から江戸川の眺め。 バラ園。 市川市|里見公園 市川市|文化財(市指定)−明戸古墳石棺 文献 [1] 房総の…

法皇塚古墳 市川市国府台

江戸川左岸台地上の東京医科歯科大学構内にある下総西南地区では最大級の前方後円墳。全長54.5m、後円部径27m、高さ5.7m。6世紀後半の築造。生出塚埴輪窯(埼玉県鴻巣市)産埴輪と在地の埴輪が出土。また、横穴式石室には磯根崎(千葉県富津市)周辺の砂浜から運…

白山神社古墳 文京区白山

白山神社境内にある円墳の可能性のある塚。普段は施錠されている。今年の紫陽花祭りは6月10日から6月18日まで。 墳頂の祠。 文京区 白山神社(はくさんじんじゃ) 白山神社 - 東京十社めぐり にほんブログ村

真間山古墳 市川市真間

弘法寺の境内にある円墳の可能性のある塚。径20m、高さ2.5m。 にほんブログ村

弘法寺古墳 市川市真間

江戸川左岸の台地上、弘法寺(ぐほうじ)の境内にある前方後円墳。全長43m。6世紀後半から7世紀前半の築造。台地の崩壊で現在は半壊状態になっている。 前方部から後方部。 後方部。 前方部の崖側。 房州磯石の石棺。来歴は不明。 山門から参道の眺め。 市川市…

国府台遺跡 現地説明会(5/23) 市川市国府台

国府台(こうのだい)遺跡第192地点の現地説明会に参加した。京成線国府台駅から北に徒歩10分。今回の発掘では、両側に側溝をもち、路面幅が9mほどの古代の道路跡が、南北長さ45mにわたって発見された。東の側溝は深さ0.7m、西の側溝は一番深いところで1.8mあ…

土屋塚古墳 狛江市岩戸南

造出付円墳。径35m、高さ5m。5世紀第三四半期頃の築造。2004年に周溝の発掘調査が行われた。小田急線喜多見駅から南西に徒歩9分。市指定の史跡。 2015年に西側半分を所有者から市が寄付を受け、西側擁壁の工事を実施して説明板を設置したとのこと。 土屋塚古…

前原塚古墳 狛江市猪方

小田急和泉多摩川駅から約400m東の畑地にある前原塚古墳。円墳。径18m、高さ2.1〜2.6m。1993年に多摩地区所在古墳確認調査団によって墳丘の測量とトレンチ調査による周溝の確認が行われ、周溝が検出された。復元すると内径約23.5m、外径約31.5m。レーダー探…

亀塚古墳 狛江市元和泉

狛江古墳群で唯一の前方後円墳(帆立貝形古墳)。全長40m。5世紀末から6世紀初頭の築造。徳富蘇峰が揮毫した石碑が立つ。周りは宅地に囲まれ、原型を留めていない。兜塚古墳から南東に徒歩9分。 亀塚古墳 - 狛江市役所 文献 [1] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩…

伊豆美神社 狛江市中和泉

兜塚古墳から西に徒歩2分の伊豆美(いずみ)神社の由来。889年(寛平元年)北谷村字大塚山に大國魂神社(府中市)を分祀して六所宮とした。1550(天文19)年、多摩川の洪水により社地が流されたため、二年後の1552(天文21)年に現在地へ遷座された。1868(明治元)年に…

兜塚古墳 狛江市中和泉

円墳。径43m、高さ4m。6世紀前半に築造。狛江古墳群のなかで墳丘が良好な状態で遺存している貴重な古墳。経塚古墳から西に徒歩7分。都指定の史跡。 詳細情報 : 東京都文化財情報データベース にほんブログ村

経塚古墳 狛江市中和泉

円墳。径40〜42m、高さ5m。元は龍泉寺の境内にあった。今は道路で分断されている。5世紀後半の築造。松原東稲荷古墳から南に徒歩4分。 ■狛江の古墳にコーフンコーナー(KKKC)本日は先月に引き続き「経塚古墳」を紹介しています。#コマラジ pic.twitter.com/…

松原東稲荷古墳 狛江市中和泉

円墳。径33m、高さ4m。葺石と礫槨が検出。6世紀前半の築造。東塚古墳から西に徒歩3分。 南から。 南西から。 南東から。 ■狛江の古墳にコーフンコーナー(KKKC)本日は松原東稲荷塚古墳を紹介しています。#コマラジ pic.twitter.com/5OPo5BgVwS— 古墳にコー…

東塚古墳 狛江市中和泉

円墳。径35m、高さ5m。5世紀後半の築造。駄倉塚古墳から北西に徒歩3分。 ■狛江の古墳にコーフンコーナー(KKKC)、今回は「東塚古墳」後半をお送りしています。#コマラジ pic.twitter.com/vVrGPci22x— 古墳にコーフン協会 (@kofun_ni_kohfun) 2020年12月20日…

駄倉塚古墳 狛江市中和泉

円墳。径40m、高さ4m。狛江古墳群で最古の円筒埴輪片が出土している。5世紀中頃の築造。小田急線狛江駅から北に徒歩5分。 南東から。 東から。 北から。 北西から。 墳頂に祠。 【狛江墳活②】狛江駅へ移動し、まずは駄倉塚古墳へ!ビルの中庭にあり、立ち入…

考古学所蔵品展 日本大学文理学部資料館

古墳巡りの前に立ち寄った。無料でパンフレットも頂いて解説もして頂いた。展示されているのは日本大学が1940年代から1960年代に発掘した縄文、弥生、古墳時代遺跡からの出土品と当時の写真や発掘ノートなど。また、大学に寄贈された所蔵品も展示されていた…

古墳と被葬者の謎にせまる 大塚初重

日本考古学協会会長も務めた日本考古学界の第一人者の大塚初重さん(90歳)の明治大学の社会人講座の講義録(2012年発行)。宮内庁管理の箸墓古墳(倭迹迹日百襲姫陵)、佐紀陵山古墳(日葉酢媛陵)、天武・持統天皇合葬陵(檜隈大内陵)、治定されていない天皇陵とし…

未盗掘古墳と天皇陵古墳 松木武彦

岡山県倉敷市の勝負砂(しょうぶざこ)古墳の未盗掘の石室を2007年に発掘した岡山大学の松木武彦教授が2013年に上梓した未盗掘古墳と天皇陵古墳に関する本。近年、未盗掘古墳は発掘せず将来に託すという考えが共有されつつあるという。本書はそのような空気に…