上作延南原古墳は、従来は径16.3m、高さ2.5mの円墳とされていたが、文献[3]の2005年の測量調査で、「作図の結果、西半分の墳丘裾部の残存状態が良好であり、北西隅と南西隅を明瞭にとどめることから、本古墳は方墳として築造されたと考えられる。」とされた。
宮崎大塚古墳から北西に徒歩17分。発掘調査が行われていない、出土遺物及び文献がないため、古墳の性格は判断するのが困難。
墳頂に稲荷の小祠を祀る。南に向かって参道が延びる。
北東から
台地の北端の下を多摩川の支流の平瀬川が流れている。対岸は津田山。
文献
[1] 佐藤善一・伊東秀吉 1989「川崎市内の高塚古墳について-現状確認調査を踏まえて-」『川崎市文化財調査集録』24 川崎市教育委員会
[2] 持田春吉・村田文夫 1993「久地伊屋之免古墳と虚空蔵山古墳」『考古論叢 神奈河』2 神奈川県考古学会