週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

塚越古墳 川崎市幸区塚越

川崎市幸区塚越に所在する塚越古墳は「塚越」という地名の由来になったとされる古墳。円墳。直径18m。高さ3.2m。川崎駅西口の55番のバス乗り場から蟹ヶ谷行きの川崎市バス「川64」に乗車して、塚越バス停で下車。徒歩7分。塚越には川63、川66、川67でも行ける。

塚越村は其の名の起る處を按に、村内に古塚ありて其邊を塚の越といへり、此塚あるより起こりし地名なることしらる

『新編武蔵風土記稿』

2013年3月に川崎市教育委員会が調査した結果、古墳の周囲に掘られた溝や埴輪の破片が発見され、古墳であることが確認された。
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200m南にある御嶽神社
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東明寺の参道。
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2018年9月29日に神奈川県埋蔵文化財センター主催の考古学講座「考古資料・神話・伝説から古墳被葬者像を考える」(講師: 新井 悟)を聴講したところ、以下の情報を得た。新井悟氏は川崎市市民ミュージアム学芸員から川崎市教育委員会に転身された。
川崎市幸区の塚越古墳は毎年、調査が続けられている。発掘調査のトレンチ内の写真が2枚紹介され、石室の一部とみられる石材が検出されている。石材は生痕の残る凝灰岩(磯石)で、三浦半島か房総半島から運ばれたと考えられる。関東では石室の石材に磯石を使用する例があり、海の支配力を誇示したのではないかとのこと。

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