御岳山古墳から北西に500m。上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかで最大規模の帆立貝形古墳。全長82m。周囲には馬蹄形の濠がめぐり、これを含めた全長は104m。古墳の表面は葺石で覆われ、都内最古の埴輪列が立てられている。5世紀初めころの築造。都指定の史跡。出土品は国指定の重要文化財。
造出部。
墳頂には発掘調査した主体部を示すタイル。
詳細情報 : 東京都文化財情報データベース (出土品)
文献
[1] 大田区立郷土博物館 1992『大田区 古墳ガイドブック』
[2] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩く」
[3] 世田谷区教育委員会 2000「野毛大塚古墳の時代 近畿王権と古代の東国」平成11年度特別展図録
[4] 世田谷区立郷土資料館 2016「国重要文化財指定記念 野毛大塚古墳展」平成28年度特別展図録
20.野毛13号墳【東京都世田谷区】
— ぺん@古墳巡り (@pen_kofun) 2020年4月15日
巨大な帆立貝形古墳として知られる野毛大塚古墳の隣に存在していた方墳。発掘調査で周溝のみ見つかった埋没古墳で、2017年10月の現地説明会で公開されました。周溝から出土した鉄鎌や高坏により、5世紀前半の築造と推定されています。 pic.twitter.com/pxasSZQkfc